「奧高尾縦走路」を歩く
昨日の本降りの雨の影響と「雷」の発生を予測する今朝の天気予報を考慮して、結局、山サイは見合わせることにしました。
7時過ぎになって空を見上げると、日差しもあるまずまずの天気です。「やっぱり山へ行こう」と決心し、雨に降られてもエスケープルートが豊富な高尾山から陣馬山方面を歩いてみることにして自宅を出発しました。
高尾山口駅に降り立ったのは9時半ちょうど・・・。改札を抜けるとそこはハイカーで大賑わいです。電車の中では「たまにはケーブルカーに乗るのも悪くないな」などと考えていたのですが、「混雑間違いない」と判断して、立派な薬王院の標柱↓の脇から1号自然研究路(表参道)を登ることにしました。
『ミシュラン三つ星観光地』になってから登山者が増えているとは聞いていましたが、歩いて登るこのコースも結構な賑わいです。
私は「スタスタ」と結構なハイペースで歩きます。なぜなら「久しぶりに陣馬山まで縦走してみよう」と思い始めていたからです。
山門を入るとやがて名物の石段となります。
天狗の像を過ぎてなお登っていくと「薬王院」です。道中の無事をお願いして先を急ぎます。この頃から結構な雨が落ちてきました。
ここから山頂「大見晴台」を目指します。山頂(599m)には高尾山口駅を出発して50分ちよっとで到着しました。本来であればあちこちでお弁当を広げる人が大勢いるところなのですが。あいにくの雨で、皆さん茶店や東屋で雨宿り中です。
私も、この先に進むべきかちょっと悩みましたが、雷の心配もなさそうなので休憩を取らずに出発しました。山頂を過ぎるとハイカーの数も激減です。一応山の心得と装備を揃えている人達のテリトリーということなのでしょう。
一丁平では、そこそこの展望が得られました。雨もだいぶ小降りになってきました。
次のピークは「小仏城山(670.3m)」です。山頂の茶店は開いていますが人影はまばらです。
ここも素通りし「小仏峠」を目指して下ります。
峠には明治天皇が行幸になられた際の記念碑があります。私の学生時代には峠の周辺には数軒の茶店があって、よくお茶を勧められて小休止したものです。奧高尾を最後に縦走したのは大学生の時でしたが、ここの茶店のおばさんおすすめの立派な椎茸を土産に買って帰り、亡くなった母が大変喜んでくれたのを思い出します。今ではすべての茶店が店を閉めてしまっています。
小仏峠を後にすると多少日差しが戻り、木々の若葉に目を奪われます。
景信山の登りは南斜面で日当たりがいいためか、春の花(情けないことに名前がわかりません。)が可憐に咲いているのを見つけました。
景信山頂(727.1m)へは案外あっけなく到着しました。ちょうどお昼ご飯にいい時間のためか多くのハイカーで賑わっています。ここまでちょうど2時間です。
山頂で水分補給を済ませ、雨が降り出してから手に持って歩いていた折りたたみ傘を撤収して出発です。
明王峠へのみちは大変好ましいものです。MTBで走っても快適そうですが、今日は泥濘状態になっているところが多く、靴もズボンの裾も泥だらけです。
明王峠には茶店があって休憩適地です。私は空腹感からここでおにぎり一個をほおばりました。
ここまでくれば最後のピーク「陣馬山(857m)」までひとがんばりです。
奈良子峠を過ぎ・・・
新緑を愛で・・・
山桜の美しさに感動していると・・・苦しい登りから解放されて・・・
陣馬山頂に到着です。高尾山口から3時間20分で到着ですから大健闘と言えます(ちなみに大学3年の12月の記録では3時間14分となってます。)。山頂からの眺望は天候が回復してきたのでまずまずでした。奥多摩の大岳山や扇山方面も見えています。
下りは、和田峠には下らず、陣馬高原山の家跡を通って陣馬高原下バス停と和田峠の中間地点に出るルートを取りました。ここを歩くのは初めてでしたが、良く踏まれている割には静かで、なかなか良い雰囲気でした。
膝が笑い出す頃に陣馬街道に出て、後は舗装路をバス停まで歩きます。途中ヒルクライム中の若い女性のロードレーサーに数台すれ違いました。トレーニングでしょうか・・・。
さて陣馬高原下バス停に着いてみるとバスは10分弱前に出たばかりであることが判明・・・
パスは1時間に1本なので近くの商店でバスの乗車券とビールを買って今日一日に感謝して乾杯しました。
今回は行き当たりばったり的山歩きではありましたが、後半戦は天候にも恵まれて大変充実したものとなりました。このコースの標準コースタイムは7時間程度の模様ですが、快足登山の結果所要4時間20分でした。「毎年歩いて体調を知る」、そんなコースとしても適しているかもしれません。
※ コースマップ掲載します。
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