奥多摩の御前山・湯久保尾根は前々から一度走ってみたいと思っていました。
というのも「湯久保尾根」の下りが、ほぼ乗車率100%という情報だったからです。ただ、御前山の山頂へは鋸山林道のヒルクライムと尾根道の押し・担ぎで3時間近くかかる模様です。
「明日は行楽日和」という昨日の天気予報に気をよくして、本日出かけてきました。
朝早い電車で輪行します。
午前6時14分に武蔵五日市駅に降り立ちます。予報どおりの快晴です。

6時32分発の藤倉行きバスで「神の戸岩入口」まで距離を稼ぎました。バスではハイカーと釣り人が何人か一緒でしたが、ここで↓下車したのは私だけでした。
ここからいよいよ標高差1,000mを超える上りの始まりです。
沢沿いのひんやりする舗装路を上っていくと神の戸岩(かのといわ)が見えてきます。
「神の戸岩」とはよく命名したものだと思います。両岸の大岩を穿って流れる沢の様子は神秘的ですらあります。
真っ暗なトンネル↓で岩の下を抜けひたすら上り続けます。
かなり標高を上げたところで一箇所眺望の開ける場所↓がありました。
ここから大ダワまでは日差しは強いものの風がひんやりと心地よく快適な上りとなりました。

大ダワに到着です。バス停から63分かかりました。↑立派なトイレがありのぞいてみると清潔に管理されていました。ただ、トイレの壁にこんな注意書きが貼ってあり、ハンドルバーに熊鈴を付けて来て正解でした。↓
ここからは登山道で御前山の山頂を目指します。
鞘口山を越えてアップダウンは続きます。大ダワに駐車してあった車の持ち主と思われるハイカーの方が御前山から降りてくるのにすれ違いました。
ところどころ乗れるところがあるのが救いです。


ようやく「湯久保尾根」分岐↓に到着です。ここに自転車をデポして山頂ピストンでもいいかと思ったのですが、やはり山頂まで自転車で行こうと決心し、ここから一気に担ぎ上げました。

山頂には大ダワから70分で到着しました。まずまずのタイムではないでしょうか・・・。
山頂から遠望する飛龍山方面です。↓

こちらは南側の丹沢方面です。↓

2名のハイカーの方にお会いしました。お二人ともソロでした。

1405メートル・・・。高度計だとバスを降りてから973メートル の標高差です。疲れました。

バス停を出発したのが7時10分でしたので、小休止を含めて2時間20分ほどかかりました。
この頃少し雲が出はじめ、日差しを遮りだしたので、汗ばんだ体を冷やさないよう、どら焼きを一個ほおばって休憩もそこそこに下山にかかります。
最初は尾根の東側のトラバースが続いて乗れませんが、尾根上に出ると面白いように乗れるようになります。
ただ、ところどころに比較的新しい倒木があります。もっとも回避は容易でした。
富士山が望める場所がありましたが、あいにく頭は雲に覆われています。
途中「仏岩の頭」の露岩帯は慎重に下りました。↓
ここを過ぎるとまた快適に乗れるようになりました。見えているのは浅間尾根でしょうか・・・。↓
山つつじと新緑のコントラストがすばらしい。↓

集落が近づくと九十九折となりますが、ここも乗って降りられます。↓

無事に北秋川沿いの宮ヶ谷戸集落に降り立ちました。結局写真を撮る以外はほとんどノンストップで、山頂から1時間20分の極楽下りを十分楽しみました。
その後は武蔵五日市まで自走します。途中ロードレーサーに何回か抜かされます。また、五日市方向から上ってくる自転車乗りにも結構会いました。
武蔵五日市駅には、北秋川街道に降り立ってから30分で到着し、御前山山頂(1405m)から実に標高差1230mのダウンヒルも終了です。今回は缶コーヒーで祝杯をあげました。
※ 今回のコース図です。
(追記) このコースの大ダワから御前山山頂までは、高校一年の冬休みに御岳山から御前山まで縦走した際に歩いています。当時の鋸山林道は未舗装だったと記憶しています。また、湯久保尾根はそれより前の中学二年の時に歩きました。いずれも25年以上前のことで、今回改めてMTBで走って感慨もひとしおでした。