「浅間外輪山・黒斑山に登る」
数日前から入念に天気予報をチェックし、曇天ならば赤城山に、晴天ならば黒斑山に行こうと思っていたところ、昨夜の時点で軽井沢は「晴れ」の予報となったので、新幹線を奮発して浅間山の外輪山「黒斑山」でスノーハイクを楽しんできました。
新幹線には上野駅から乗り込みます。
「大人の休日クラブ」利用で5%割引です。
佐久平から「車坂峠」まではJRバスを利用します。乗客は私を含めて5人でした。運転手さんが、「今年は梅の開花も遅れていて、今朝もだいぶ冷え込みました」とガイドしてくれます。
車坂峠までは佐久平からちょうど一時間でした。オーバーパンツ(今日は暖かそうだったので雨衣のズボンにします。)を履いてスパッツとアイゼンを付けて準備完了です。気温は高めで風もなく、グローブもウールの薄手のものでちょうど良くオーバー手袋も不要です。
準備をしている間にマイカー組が何組か出発していきました。
ジャケットを着て歩き始めたのですが、暑くてたまらず、アンダーシャツの上にソフトシェルでちょうどいいあんばいです。振り返ると高峯山、篭ノ登山、水ノ塔山が見えてきます。
蓼科山が特徴のある頭をもたげています。
登山道はこんな感じで積雪はたっぷりあります。
湯ノ丸高峯林道が見えています。一度MTBで走ってみたいところです。
北アルプスが屏風のように広がっています。
パノラマにするとこんな感じです。
天気に恵まれて何よりです。
黒斑山のたおやかな姿が現れました。
シェルターのある鞍部を目指します。
トーミの頭の右側に浅間山がどーんと姿を現しました。レンズに水滴が付いてしまったようでしばらくの間目をつぶってください。
シェルターは雪に埋もれていました。
なかなか絵になる風景です。
トーミの頭の登りにたくさんの人が取り付いています。こうして見るとえらく急斜面に見えますが、実際にはそんなでもありませんでした。
浅間山の縞々模様は火山の地熱によって雪が溶けているのでしょうか・・・。
通りませんが、こんな岩稜もあります。
トーミの頭からの浅間山です。日本百名山に相応しい山容です。
トーミの頭からの黒斑山です。
黒斑山に到着しました。
山頂標識が頭だけ出しています。狭い山頂に10人ほどの同好の志が寛いでいました。テルモスのカフェオレとビスケットで小休止しました。
見下ろす湯ノ平高原が素晴らしい。
カモシカがいそうな感じですが、見つけられませんでした。
時間はまだお昼前なので蛇骨岳まで行ってみることにします。トレースはあるものの、ツボ足ではちょっとしんどいところもあり、かなり消耗しました。ただ、ところどころからの眺望はやはり素晴らしいものです。
たまらず休憩をとり昼食としました。振り返ると黒斑山が見えています。
足で軽く整地して休憩場所を作ります。雪に穴を掘ってバーナーをセットしてお湯を沸かしました。風が穏やかなので大助かりです。
奥秩父の金峰山が見えています。ずいぶんと白いですね・・・。
ふと見上げると太陽のまわりに虹がかかっています。大気中に水蒸気が多いのでしょうか・・・。
湯ノ平高原は、スノーシューで歩いたら気持ちよさそうに見えます。
今度機会を作って前掛山に登ってみたいものです。
食後さらに蛇骨岳を目指しますが、結構な急斜面にトレースが付いているところがあり、雪も不安定なことから、無理せずに引き返すこととしました。
黒斑山直下の樹林帯まで戻ってきました。
写真ではなかなか高度感が表現できませんが、滑落したらアウトです・・・。
山頂には団体さんが陣取っていたので素通りします。この監視カメラの映像はネットでも見ることができます。
トーミの頭に戻ってきました。誰もいません。
パノラマ写真を撮ってみました。
トーミの頭から急斜面をアイゼンをきかせて下ります。
朝は気が付かなかった中コースの分岐です。
中コースはスノーシューがあった方が快適に下れたかもしれません。
車坂峠まで無事戻ってきました。今日の相棒は「トップ」です。堅牢な手縫いの名品です。
高峯高原ホテルでお風呂をいただきました。透明ないいお湯です。500円でした。
風呂上がりには・・・(^^)。
ホテルのロビーからは八ヶ岳を中心とした眺望が広がっています。
こんな案内図も準備されています。肉眼では富士山も確認できました。
北八ツの東天狗と西天狗です。今シーズン行ってみたいと思っているのですが。
南八ヶ岳の赤岳から硫黄岳です。
金峰山です。この少し右に富士山が見えていました。
空から見た浅間山のポスターがありました。噴火口の奧に連なっているのが、今日歩いた稜線です。
ホテルの駐車場から黒斑山を望みます。
標高差は500メートルもないのに結構絞られました。
峠には山の神が祀られています。
ビジターセンターは立派な建物ですが、冬期は休業となっているようです。
バス停はすっかり雪に埋もれています。午前一便、午後一便しかありません。
湯上がりからバスの時間まで小一時間あったので、ビールをおかわりしてしまいました。そのせいでバスで佐久平へ向かう途中からすっかり夢の世界へ・・・。
新幹線の接続も良く座席も確保でき快適に帰京しました。
この冬2回目の2000メートルオーバーの山でした。快晴とはいきませんでしたが天候にも恵まれ、充実の雪山ハイクが楽しめました。今シーズンあと何回雪山に出掛けられるでしょう・・・。
今回はGPSのバッテリーが途中でダウンしてしまったのでコース図はありません。
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