「北ア・爺ヶ岳に登る」
昨夜出発の毎日アルペン号を利用して柏原新道から「爺ヶ岳」日帰りピストンにチャレンジしてきました。
アルペン号には新宿都庁の大駐車場から乗車しましたが、この駐車場、風が通らずサウナのようでバスを待つ間に大汗をかきました。
しかし、車内はエアコンが良く効いていて、電話で前日に申し込んだ際は、「残り三席」と言われていたのですが、台風12号を心配する向きのキャンセルが出たのか、私の隣は空席で快適に目的地まで運んでもらえました。このバスは猿倉行ですが、七倉で下車した人が一番多かったように思います。
爺ヶ岳登山口到着は午前4時半過ぎで下車したのは二名。あたりはまだ暗く、身支度を整えて5時少々前に出発です。
柏原新道は良く整備された登山道です。しばらく高度を上げていくと扇沢のターミナル駅を見下ろすことができるようになります。天気は上々の模様です。稜線からの眺望が大いに期待できます。
右がズバリ岳、左が針ノ木岳です。北アらしい景観です。
実際にはこのくらいの距離感かあります。
出発から小一時間で、ケルンを通過します。
谷筋は雪渓になっています。
アップしてみると結構ズタズタです。
それにしてもいい天気に恵まれました。
左に見えるのは蓮華岳でしょうか。
扇沢を囲むようにのびやかな稜線が続きます。
ケルンを過ぎると種池山荘を遠望できる場所があります。
高山植物も咲いています。こちらは「ゴゼンタチバナ」。
石畳の標識付近はちょっと歩きにくい。
石ベンチで出発以来初めてザックをおろして小休止です。
「コイワカガミ」です。もう時期的には終わりの模様です。
針ノ木大雪渓が俯瞰できるようになります。一度は登ってみたい。
「ハクサンボウフウ」です。
「アカモノ」です。
アザミ沢の雪渓は、登山道が完全に出ていました。
注意喚起する看板が設置されています。
ガレ場を通過します。
続いて雪渓を通過します。こちらはしっかりとしたステップが切ってあります。
「ミヤマキンポウゲ」です。
富士見坂で振り返ると御覧のとおり富士山が見えています。素晴らしい・・・。
森林限界が近づくと一息で種池山荘です。
山荘手前からの富士山です。
「コバイケイソウ」の向こうに針ノ木岳を望みます。
種池山荘に到着です。登山口から2時間50分かかりました。いつもの私なら、トレイルランナーくらいにしか抜かされることはないのですが、今日は普通のハイカー風の方4人に先を譲りました。寄る年波なのでしょうか・・・(*_*)。
ザックをおろすことなく爺ヶ岳南峰を目指します。中央の三角錐が南峰その左が中央峰です。
しばらく歩いて振り返るとこんな絶景が広がっています。種池山荘の柿色の屋根の上に聳えるのが立山三山、その右が剣岳です。
剣岳です。左から長次郎雪渓、三の窓雪渓、小窓雪渓でしょうか・・・。
こちらが高度を上げるとさらに素晴らしい眺望となります・・・。
美しい双耳峰の鹿島槍ヶ岳です。
この景観を見れただけで来た甲斐があります。
南峰に到着しました。
富士山の右手には南アルプスの山並みが続きます。
南アの3000m級の峰々が続きます。
富士山の左手には八ヶ岳連峰が・・・。八ヶ岳の手前は、先日細君と行った美ヶ原です。
こちらは槍ヶ岳から前穂へと続く北アの核心部です。
針ノ木岳の向こうに聳えるのは薬師岳方面でしょうか・・・。
立山連峰です。
数は少なめですが「コマクサ」も咲いています。
こちらは調査中です。「ミヤマキンバイ」でしょうか?。
よくわかりませんがこちらも「ミヤマキンバイ」でしょうか。
「チシマギキョウ」ですね・・・。きっと・・・。
爺ヶ岳中央峰に到着です。時刻は8時48分です。種池山荘からは、写真を撮りつつの道中だったためか、コースタイム通りの時間がかかりました。
富士山です。
槍・穂です。
針ノ木岳です。
立山三山です。
剣岳です。
鹿島槍ヶ岳です。
爺ヶ岳北峰と鹿島槍ヶ岳です。
中央峰の一角に親子連れのライチョウがいました。こちらは親鳥です。
ちょっとわかりにくいですが雛ですかね・・・。二羽確認できました。(写真には一羽しか写っていません。)
ライチョウに出会うのは31年前の北ア・蝶ヶ岳山頂付近以来です。
今日は細君に無理を言っておにぎりを作ってもらいました。お昼にします。
大展望を満喫したら下山します。往路と重複しますので山々の説明はこの際省略させていただきます・・・( ^^) 。
「ヤマハハコ」です。
種池山荘が近づいてきました。
剣・立山の大展望も見納めです。
種池山荘到着です。
「チングルマ」の群落です。
「コバイケイソウ」の群落も素晴らしい。
「ハクサンボウフウ」です。
「ミヤマキンポウゲ」です。
「コバイケイソウ」です。
山荘で記念の山バッチを購入して・・・
下山開始です。9時46分に山荘を後にしました。
「ミヤマキンポウゲ」です。
お花畑ともお別れです。
「ハクサンフウロ」が咲いています。
「ハクサンボウフウ」です。
下りは早い。早くも雪渓到着です。
扇沢のターミナル駅が見えてきました。
登山口に到着です。下りは夜行の疲れも出てかバランスを崩して2度ほどしりもちを着きました。結構下りはバテバテだったかもしれません。時刻は11時20分です。
ここから扇沢のターミナル駅までのだらだら登りの舗装路は、疲れた足には厳しいものでした。
信濃大町行きのバスは12時半で小一時間待ちましたが、途中大町温泉郷で下車し、「薬師の湯」で汗を流しました。ターミナル駅でもらった割引券利用で500円とリーズナブル。館内も広く好感度の高い日帰り温泉です。
爺ヶ岳は数年前から夜行日帰りで登れる北アの山としてフォーカスしていたのですが、今回は天候と体調と大展望に恵まれて、大変快適に登ってくることができました。山と高原地図のコースタイムが8時間15分であることを考えれば、休憩込みの6時間20分は上出来かと・・・。これならまだまだ日帰りで常念や白馬も登れるかと・・・。
ただ、やはり時間に余裕をもって小屋に一泊すれば、朝夕の景観をブラスして楽しめるわけで、次回は是非稜線にある小屋に泊って山を楽しみたいと思うのでした。
この夏、あと一度くらいは北アに登ってみたいですね・・・。
※ 今日のルート図と高低図です。もみじ坂の下りルートが何故か一直線になっています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)