「百蔵山・扇山に登る」
本日は山梨県大月市の「秀麗富嶽十二景」にも名を連ねている「百蔵山」と「扇山」にソロで登ってきました。
百蔵山は決して登りづらい山ではないのに中央線の車窓から眺めるばかりで、なぜか今まで登る機会に恵まれませんでした。一方、扇山には高校を卒業した年の春に担任のT先生を囲む有志ハイキングで登って以来ですので37年ぶりということになります。
今日のプランは中央線猿橋駅から百蔵山に登り、扇山まで縦走した後に「君恋温泉」で汗を流そうという欲張りなものです。
高尾駅で大月行に乗り換えますが、ホームにこんな天狗様が鎮座しているとは、今まで知りませんでした。
小仏トンネルを抜けると青空が広がっています。
猿橋駅は、大菩薩の牛の寝通りをMTBで走った際に利用して以来でしょうか・・・。
トイレに寄って7時10分に出発します。
本日登る二山です。左が百蔵山(ももくらやま)、右が扇山です。赤い橋は中央自動車道です。
要所要所に指導標があって道迷いの心配はありません。
来月登る予定の岩殿山です。
百蔵山頂をズームするとこんな感じです。
この分岐は右に取ります。(左に行った方が良かったのかもしれません。)
浄水場下から望む百蔵山です。写真には写っていませんが、私の前をソロの山ガール歩いていました。しばらく林道(と言っても舗装路ですが・・・)歩きが続きます。
途中思わぬところで冠雪した富士山に出会いました。やはり霊峰です。
東ルートと西ルートの分岐で件の山ガールを追い抜きました。彼女はなかなか健脚のようで私が百蔵山頂に到着後10分弱で登ってきて、写真を数枚撮っただけでザックを下ろすこともなく、もと来たルートを引き返していきました。
さらに林道を辿って高度を上げていくと・・・こちらも素晴らしい・・・。
秋の野草です。名前は後日・・・。「リュウノウギク」です。
林道の終点からいよいよ登山道に入ります。
セリ科の植物かと・・・。
急登が続きます。
紅葉にはまだ早いようですが、ところどころに色づいた葉が輝いています。
こちらはベンチのある「展望台」ともいうべきところ・・・。富士山どーんという感じです。
松の木に似合いますね・・・。
こちらも要調査です。「ダイモンジソウ」でしようか。
葛野の福泉寺から登って来る尾根道に合流です。
あと一息で山頂と思われます。木々に巻かれた白テープを見て「四十七士」を思い出しました。年ですね・・・。
山頂の一角に到着です。秀麗富嶽十二景の名に恥じぬ眺望を堪能します。
大月市の秀麗富嶽十二景で登ってないのは「百蔵山」、「九鬼山」、「雁ケ腹摺山&姥子山」、「奈良倉山」だったのですが、「百蔵山」はクリアーできました。それもこの眺望です。感謝、感謝。
ちなみに到着時刻は、8時47分です。
山頂にはこんな石碑があります。
山頂標識と大月市・秀麗富嶽十二景の説明板付近から富士山を望みます。
雲があるのが、また素敵ですね。
もう一枚。
来春にかけて「秀麗富嶽一二景」を踏破してみようかと・・・。
参りました・・・。
山頂では後から登ってきた山ガール以外に誰にも会いませんでした。休憩もそこそこに扇山に向けて9時02分に出発です。
落ち葉に目を奪われます。
はじめは急な下りが続きますが、その後しばらくはMTBで走ったら気持ちよさそうなトレイルが続いています。
綺麗ですね・・・。
「四十七士」再登場。
モミジや楓の紅葉はこれからでしょうか・・・。
登りが続くようになります。結構足にきています。百蔵山の登りがオーバーペースだったのかもしれません。
陽が射すとこんな感じになります。
扇山山頂近しです。
到着しました。10時44分です。背中からズボンにかけて大汗でびしょびしょです。
富士山はだいぶ雲がまとわりついています。
お昼は天ぷらうどんです。生卵も背負ってきました。ストーブは久々にスノーピークの登場です。
うどんをいただいた後、コンビニの「わかめおにぎり」を入れておじやにしましたが、お味はいまひとつと言ったところでした。
こちらも美味しかった・・・。
37年前に来た時の山頂はもっと広々していたような気がします。苗木だった樹々が育ったせいなのかもしれません。
すっきり富士山が見えていれば、こちらのベンチは特等席ですね。
食事をしている間に少々雲が取れて、富士山がなんとか姿をみせてくれました。
扇山だけであれば楽々ハイキングですので、次回は細君を誘ってみようかと・・・。
昼食後の11時25分下山開始です。最初はこんな快適なトレイルが続きます。そう言えば5,6人トレイルランナーと出会いましたが、こういうところばかりであれば私でも十分走れるなと・・・。
大汗をかいたので君恋温泉で入浴して帰ることにします。
こんな石仏がありました。古の登山道なのでしょうか・・・。
沢に下りきると「不動の滝」です。なかなか優美な滝でした。
ここから若干登り返して果樹園の中を通ります。富士山が美しい。
12時10分に君恋温泉に到着しました。パッと見、温泉旅館には見えません。
玄関脇にかろうじてこんなものが出ています。
名前は温泉ですが、温泉ではありません。500円の入浴料を払うと若女将とおぼしき女性が浴室まで案内してくれました。女湯しかまだ沸いていないので、こちら(女湯)でどうぞと・・・。
どうやら一番風呂のようで少々熱めのお湯は最高でした。そして湯上りには「味噌田楽」のサービスがありました。ただ、お客さんはほったらかしでビールをお願いしようと声をかけるも応答はなく、玄関の自販機に缶ビールがあったので購入しようと思ったのですが、休止の模様でした。
そんなわけで失礼ながら商売っ気はありませんが、また来てみたいと思える素朴さでした。
こちらは君恋温泉玄関から見る富士山です。
宿でタクシーを呼んでもらい「鳥沢駅」に出ました。迎車料金込みで2000円くらいかと思いきや2400円ほどかかりました。鳥沢交通というタクシー会社でしたが、都合により10月一杯で廃業するそうです・・・。残念ですね。
朝早かったせいか帰りの電車はうつらうつらしながら、それでも無事に帰宅しました。
休憩込みで5時間というハイキングでしたが、たっぷり汗を絞られて、「低山侮れず」との思いを強くしました。
※ 本日のルート図と高低図です。
猿橋駅を出てしばらくしてガーミンをONにしていないことに気付いたので駅からの出だ しのトラックが記録されていませんがご容赦を。
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